老いのひとこと

自称額四峠で自家採取した陶土に額四土と命名し重宝しているがやはり粘度不足でひび割れを来たすのです。

 

それで白土粘土を混ぜて用いれば極めて独創的な逸品に仕上がったのだが致命的な裂け目が生じ目下筆立てとして供用している。

ならば最初からのやり直しで水に溶かしブレンドし綿布で濾して精製したもののやはり亀裂走り至って凡作に終わる始末、正直しょ気返った次第だ。

前作のような荒々しい野性味はどこへやら何ともくすんだ色合いの代わり映えのしない代物と化した。

孫の中には若しや鉛筆立てとして役立てて呉れるものが居ないとも限らない。

正月に尋ねてみることに致しましょう。