2022-12-07 老いのひとこと 無事に焼き上がるように手を合わせたお蔭だろう九体が事もなく窯出しされた。 *気に掛けた額四陶土の円筒花瓶は痛々しい亀裂の溝を覗かせながらも割れずに済んだ、透明釉でお化粧してやろう。 *乾燥時に高台の足の一つが外れて俄か補修した香炉の四脚も揃って焼き上がって呉れた。 *また蓋付きの棗と急須の合わせ具合も不十分ながらも体裁を整えて呉れた。 *平鉢には弁柄で烏滸がましくも「祝 米寿」と揮毫した。 祝には鬼板で円囲いを入れてみた。 如何にも野暮ったい仕草ではあるが冥途への土産といたそう。 *五芒星にも弁柄でアクセントを施したが旨く行かなかった。 午後は畑へ出て玉葱のマルチの窓から顔を出す雑草を毟り取ったが兎に角腰が痛い、此れは尋常ではない。 大根の下葉を捥いで土寄せをいたせば突然の驟雨に見舞われ這う這うの体で逃げ帰った。