頭のてっ辺がスキスキ、自作の土鈴を被せてカンムフラージュ
陶器で手作りしたランプシェードが出来上がった。
電気の笠のことでありつまりは単なる電気スタントに他ならない。
元よりわたしの考案ではない、ご近所のお寺さんの本堂脇に在るのをついチャッカリとお知恵拝借したまでだ。
壺状の器に例によって「いろは歌」を透かし彫りいたし底の部分と本体を無造作に切り分けしました。
底の基部には「色化粧土黒」を塗り本体には「桜太陽弁柄」を息も絶え絶え大層な思いで吹き付けを施しました。
最後に「浪白」で一風呂浴びせました次第なのです。
難しいもので当然ながら基部と本体の収縮率が異なる故に噛み合わせが思うに任せず大きな隙間をつくってしまいました。
しかし、どうしてどうして実に幻想的な幽玄の世界へ誘って呉れるではないか。
なかなかやるね、自画自賛でも何でもいい。
他人が手前味噌だと云おうが何と云おうがおのれ自身が価値を見出し満足いたせばそれでいいではないか。
講評会で大先生からも作品の出来不出来はともかくとして此の作者の自由奔放な創作意欲が伝わって來る。
そこが唯一此の作品の取り柄ではなかろうかと少しお褒めの言葉を頂戴しとても光栄に存じた次第なのです。
電球の色をWARM WHITEでなく青色を基調とした回転式天然色に致せばもっと見所ある雰囲気をかもし出したかもしれない。
とは云うものの昼間の素顔をつくずく眺めて見るにやはり品なく見苦しい、この上なくダサイ限りではないか。
おのずと再度挑戦の機会あらばもう少し得心の行く作品に仕上げて見たい慾望に駆られている次第です。