老いのひとこと

 

週間予報には小傘マークが数珠つなぎだ。

今にも降り出しそうだが何とかもって欲しい。

草履履きの出で立ちで颯爽と家を出た。

ところが矢張り願懸け鳥居の辺りから当たりはじめ次第に雨脚早まりとうとう横殴りの本降りだ。

付いてない傘も差せない突風が舞い立ち頭上には雷鳴轟く。

たかちゃん前の新聞取次店の大庇に潜り込み難を逃れる有り様だ。

前線通過で風が和らぐのを待ってお目当ての石踏み試練の場へと急ぐ。

最早病み付きと相成った足裏刺激に傘を差しながらの快感を味わう。

今日は欲張って二巡した、冷え込んだ足には痛みは麻痺していたようだ。

TWOベリーのVeryMuchを唱える余裕はなかったがポチの館の鷹山灯籠の前では先ほどの荒天が嘘のように止んだ。

初冬の典型的な驟雨であったようだ。

北の方角には青空が広まりおる。