下手糞老いぼれ剣士から少年剣士へ

この前の試合で気付いたことです


* 練習時

1 切り返しの振りかぶりが小さいです。打つときは左のこぶしが面ぶとんの上まで大きく振りかぶって、自分の視界から完全に消え去るまで振りかぶって行うべきです。
大きく強く打てるようになったら、次に早く打てるようにして最後は軽く打てるようになればイッチョ上がりです。じいちゃんはまだ早く軽く打てません。
大きく強くできるようになったら早く打てるようにお稽古しましょう。
2 切り返しを受けるときは、竹刀を真っ直ぐに立ててしっかり受ける。受ける瞬間には手の内をしめて相手の竹刀を小さく弾くようにして相手の人に打ちましたよと合図してあげましょう。
3 やっぱり小手打ちが全て斜め打ちになっています。相手の鍔を割るようにまっすぐ真上から真下へ打ち切るようにしよう

* 試合時

1 相手を恐れずに、激しく相面を打ち合っていたことは非常に感動的でした。じいちゃんも感心しました。
2 でも中途半端な引き技が目立ちました。後ろへ下がることは気持ちの上で相手の勢いに負けてしまっている。
引き技を出すときは、振りかぶりながら左の足を大きく後ろへ退いて相手との間合いを取ってから全身の力を振り絞って大技を出しましょう。
ただし引き小手のときは少し違いますね。
打ったら相手との縁を切って大きく後ろへ引き下がり残心を忘れないようにしょう。
また、打った瞬間相手はすかさず必ず攻め込んでくるので、それに応じて反撃できる気構えを持つこと。逆に、相手が引き技を出したら間をおかずにすかさず攻めましょう。
3 試合に負けた原因は、このうかつに出した引き技に乗じて相手に攻め込まれたことにあります。試合で退いたら負けることを意味すると言っても言い過ぎではありません。
4 面返し胴を出したのにはびっくりしました。これは、相手の打ちを迎えに行くように前に出ながら攻めの気持ちで行わなくては意味がありません。
5 出小手も二三本出していたが、これもリナが攻めて相手が面に来るのを捉えなくては一本の技にはなりません。誰の目からも、攻められてから出していたようにみえました。
6 鷹木さんのお父さんからも言われた通り、軸足の左足が死に足です。柱時計の振り子のようにブラブラしています。これは致命的です。直さねばなりません。
左の足で床を踏みつけて前へ飛び出すのです。軸足なのです。技はこの足から出るのです。
素振りの時にも、何時いかなるときにも剣道では左足に体重の半分以上をかけて攻撃に備えるのです。一度注意されたら直すように心がけましょう。
7 左の足に重心を置いてどっしり構えれば、いくら巨大な相手に体当たりされてもびくともしないのです。よろけたりしないのです。あそこで怪我をしなくてよかったね。