老いぼれへぼ教師の回想記《85》

イメージ 1
東海銀行本店
 
企業見学レポート=その5
 
2 株式会社東海銀行(1)
 
(複雑怪奇なる離合集散を繰り返し、こんにちは三菱東京UFJ銀行へと再編される)
 あの当時、荒木人事課長は冒頭の挨拶で銀行業務に占めるコンピューターのウエイトたるや計り知れないと開口一番強調された。
 とは言え、決してコンピューターのみに依存するのではなく、こと人事とか行員教育にも多大なる力点を置いているとのことであった。
 如何にして適切な情況判断を下し、また如何にしてサービス精神を発揚しつつ接客対応が適うかが極めて重要課題であって、これ以外の事柄は等閑視しても構わないとマンパワーの重要性を殊の外力説されていた。
 その意味合いで、当行の経営理念としてある、個人の意欲と能力を集団の力組織の活力にまで高揚させる為のN・V(New
Vitality)活動を滔々 (とうとう)解説された。
 要するに、Q・Cサークル活動そのものに他ならず、もはや日本國中全ての企業に普遍化してしまったのだろう。
 次いで、グリーンカード制に焦点を絞り金融機関の現状と将来の姿を分析しつつ詳細に解説された。
 更に、コンピューターバンキングのことで昭和40年度比事務量が約20%増にもかからわず行員数は2%増に留まっている。
概数にして6万人の省力化を意味する。
 今後においては経営管理の側面より戦略的計画立案という意思決定の分野にまで一役買って出る日もあろうとの説明であった。