老いのひとこと

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無断掲載


先日のことNHKが衆議院予算委員会を中継した。


質問に立った希望の党の山井議員がとても印象的だった。


傍聴席からは過労死自殺されたご遺族方が見下ろしていられる。


総理の働き方改革の目玉政策なる裁量労働制導入に際し総理自身の率直な感想なり意見をお伺いしたいのだと前以て念には念を押して質問に立たれたはずでした。


経営サイドから後ろ押しされた此の制度の導入を強引に強いるならば法案の趣旨に反しより悲惨な結果を招きかねないと実証を交えて涙ながらに訴える。


此の哀願し愁訴する場面には胸が打たれ震えてしまった。


多くの国民には其処までは知り得ぬ事実なのかも知れない。


高度プロフエッシヨナルな知的労働者だけではない営業職で入社間もない最低賃金で働く層にまで波及しかねないと総理に迫る。


歯止めなく過労死事例が助長するは火を見るより明らかだと又総理に迫る。


総理に答弁を求めるが総理は忌避し厚労大臣が楯となり身を挺して代弁する。


質問者は盛んに制止するが大臣は忠実だ。


傍の他の閣僚までもが嗾ける。


見ておれない。


質問者は叫ぶ、総理此処は答弁書を読上げる場ではない、率直な総理の言葉が欲しいのだと又叫ぶ。


 


暫し足を止めて弱者の訴えに耳を傾ける度量雅量寛容の気風が何処にも見当たらない。


 


絶大なる支持基盤を有する総理ならば逆に質問者を睨み返す迫力で対応すべきではなかったか。


弱小野党が真っ向打ち込む正面打ちに巨大与党の党首は退いたり躱したりせずに正々堂々と相の面に応じて打ち合ってほしかったものだ。


 


しかし、如何せん巨大なる与党勢力、支持率抜群の猛虎の雄叫びには弱小野党には勝ち目はなかったようだ。


惨めとしか言いようがない。


さらにメデアは此れを傍観するに留め完全に等閑に付したに等しい。


此れほどの大罪はない。


 


 


やっぱし政治は生き物。


施行を1年遅らす動きがみえたという。


操る側が操られる官僚を動かしたのか


操られる方の官僚が動いたのか


どちらか判らない。