老いのひとこと

神経質な割には雑な一面がある。

正五角形の内角は何度ですか。

ボケ防止の頭の体操だが速やかなる閃きが涌き出ない。

弱ったものだと鉛筆を取り出し描いてみれば三つの三角形に分割された。

やれやれそうかと

180×3=540度

540÷5=108度とたどたどしくも答えが出た。

そうなんです、段取りよく前以って108度を示す厚紙を周到に用意いたさねばならないのに無頓着にも五枚の縁取りしたたたらを接合させることだけで精一杯だった。

正確を期すことが適わなかった。

歪な五角容器にしかならなかった。

用途不明だが精々が鉛筆立てでそれで十分ではないか。

 

孫にでもプレゼントしよう。