老いのひとこと

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教材として宛がわれた白粘土を専ら用いていたのだが別途仕入れた異なる粘土と混ぜ合わせて此の度は試してみることにした。


 何せ此の陶芸用粘土には各種各様さまざまな種類分けが為されわたし如き素人目にはまったくと云ってよい程判別は出来ません。


 同じく白粘土と云うが各々の成分比率が違うのか全然別物のようだ。


 混ぜ合わせ捏ね合せるうちにまだら模様のようなぼかし模様のような又々墨流し模様のようなとても素敵な見様の好い文様が現れてきたではないか。


 捏ね方に工夫を加えれば更なる逸品に早変わりしたであろうに、そんな職人技は持ち合わせるわけがない。


 捏ねる時間の方が長かったかも知れない、7ミリのタタラから水盤の小品を小一時間で一気呵成に造り上げた。


 自画自賛我が身で云うのも烏滸がましい限りではあるが我ながら驚くほどの早業ではないか。


此の齢で学習効果顕著にして長足の進歩を見たものだと独り悦に入る愚かなる馬鹿者が此処にいるのです。


 


 何と言ってもやはり十二名の同じ窯仲間の仲間意識と無言の切磋琢磨の賜物でありましょう。


 


 


 鬼板という鉄さびに色化粧土の黒を混ぜ込んだ下絵具で「無」の一文字を書き込んで遊んでみた。


 乙な趣きが加わり異色な作品に仕上がったのだと唯われ独り悦に入る。


果たして焼き上がり具合やこれ如何に・・・