老いのひとこと

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八月八日


琉球朝顔の花が突然消えた咲かなかった


もう巣立ちを終えたのかオナガたちの囀りがなかった


自然の摂理が予知したかの如く翁長さんが亡くなった。


 


琉球朝顔オナガたちも悲しみを先取りし察知した。


 


沖縄に辺野古が在り多くの者たちが呻吟する


 


この苦しみ悲しみを琉球朝顔オナガたちもちゃんと共有した


 


なぜ本土に住む者たちが其れを座視できようか座視してはならん


 


しかし何が出来ようぞ何かを為さねばなるまい


 


八月九日


どうしたことか一輪だけ咲いた


明日につづく花芽が付いて呉れることを祈るこころから祈る


オナガたちもあの騒々しい囀りを遠慮なしに轟かせてほしい


八月十日
我が家の琉球朝顔の花が咲かない。
おそらく喪に付したのだろう。
さみしい。