老いのひとこと

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わたしはどちらかと云えば縁起を担いたり前世の因縁に拘るタイプではない。


ところが我が家の琉球朝顔の花が8月8日を期して突然開花を拒むようになった。


遅咲きではあったが7月中旬ころから咲き続けた五つ六つの大輪が萎んだままになってしまった。


 


まるで恰も神仏の取り計らいのように8月8日の日を以って我が家の琉球朝顔が異常を来たしてしまった。


言うまでもなく8月8日は翁長沖縄県知事の突然の訃報が伝えられた日に違いはない。


恰もまるで同じ沖縄の名を継ぐ此の朝顔は知事の死を悼んで枕を並べて殉死した。


従って、必ずや此の朝顔の蔓や根っ子には知事の遺志が宿っているに相違ないと勘繰る。


 


 


寂しかった我が背戸に今日初めて可憐なる顔を覗かせて呉れた。


わたくしで良ければどうぞ和んでくださいと古来の日本朝顔がそれこそ遅れ馳せながらも一輪恥ずかしそうに咲いて呉れた。