無断掲載
両陛下の深い想いは言葉よりも体で表わされる。
「親の背を見て子は育つ」と云うではないか。
世に云う世間の次男坊気質はどちらかと云えば物怖じせずに自由奔放さにあると云う。
天皇家とて例外ではなさそうに思えて仕方がない。
その殿下が動かれた意思表示なされた。
何か知らぬがどうもおかしい。
変な匂いのような違和感が何となく漂う此の世相に
殿下は遂に一石を投じられた。
此のわたしはそう思った。
案の定、殿下の言葉は予期した以上に日本人のこころを大きく震撼させ波紋が広まった。
見識者たちの賛否両論の中に斯くなる発言の前に「周囲との意見調整が在って然るべし」との干渉まがいの言が目を引いた。
事前に意見調整を図ったが「聞く耳を持たない」相手では如何ともし難いではないか。
内閣官房はさっそく会見場を設けて政治的発言に在らずと火消しに躍起となった。
此の世をばわが世のように手懐けあしらい続ける巨大長期政権に突如として小石が一つ投げ込まれた。でも盤石基盤を誇る政権与党は恐らく微動だにしない勢いで盛大なる大嘗祭を国費投入で執り行うことでありましょう。
それにしても此の度の殿下の発言は練りに練った熟慮に熟慮を重ねた配慮の下、先々の先を読み取る勇気ある英断だったとわたしは非常に驚きながらも大いに納得した。