タイ行きツアーに参加して=その4
程度の知れたお粗末な話です。
バンコクのホテルのラウンジにパソコンが置いてあるのに気づき、当てもなく触ってみた。
Yahoo Japanを開いてみれば素直に日本語に早変わりした。
しかし、相も変わらず派手にやっているではありませんか。
政局がらみの醜聞の羅列を見るに忍びず、わたしのIDとパスワードを入れてメールの確認をした。
ここでも、相変わらず下らぬ悪戯メールにげっそりしながら早速削除したりした。
そして、これまた大した当てもなく孫と大阪の嫁の下へメールを入れた。
ところが日本語変換がままならずローマ字入力の変な文を送信した。
丁度その時でした。
背後から外国人の結構猛々しい口調で奏し立てる言葉が耳に入った。
驚いて振り向けば厳つい眼付のホテルのボーイさんが言葉を荒げているではありませんか。
ちんぷんかんぷん意味が全く通じない。
でも、その言葉の節々に、アン アワー ××バーツを聞き取ったので、疎いわたしは漸くにして使用料を請求されていることに気付いた。
100バーツを払いなさいと盛んに手の平を広げて要求される。
わたしはノー マネーと云わざるを得ない。
外貨の財布は家内の下に有るので知らせるべく席を立った矢先に急を知ったガイドさんが駆けつけ事なきを得た。
結局、数分間ネットを弄んだお蔭で何がしかの代償を支払ったものの、実に貴重な体験を手に入れたことになる。
それにしても、国際人足らんとするにはわが身が余りにも浅はかで憐れでもあった。
おのれに幻滅感を味わったが、同時に旅の醍醐味を十二分に味わさせていただいたと敢えて強がりを言いたい。
出しゃばり屋さんの好奇心がくすぐられたという訳なのです。
掲げた写真のような貼紙を見落とした老いぼれにすべての落ち度があるのす。