老いのひとこと

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テラコッタに赤粘土と自家製の額四粘土をブレンドした秘策の陶土で手捻りを試した。


その内の一つが此の小振りの湯飲み茶碗になる。


どうした事か文字通り高台が物の見事な高い台に仕上がってしまった。


これこそが芸術的センスだと息巻くが誰の目にも納得は行くまい。


品のない駄作に過ぎなかろうがわたしにすれば渋茶を啜るのに打って付けの終生の友と相成ったのです。


 


誰の目にも一目で読み取れる文字を描けばよいものを敢えて曖昧な影薄き文字に焼き上がってしまったのだがぜんぜん不満はない。


 


高橋源一郎の「ぼくらの民主主義なんだぜ」を傍らにおいて「NO WAR」と記した手製の茶碗で渋茶を飲む。


偏屈な一徹者の朴念仁のような此のわたしは考え深げにまた一腹すすりながら両の手で此の茶碗を愛しくさするのです。


 


 


 


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テラコッタに赤粘土と自家製の額四粘土をブレンドした秘策の陶土で手捻りを試した。


その内の一つが此の小振りの湯飲み茶碗になる。


どうした事か文字通り高台が物の見事な高い台に仕上がってしまった。


これこそが芸術的センスだと息巻くが誰の目にも納得は行くまい。


品のない駄作に過ぎなかろうがわたしにすれば渋茶を啜るのに打って付けの終生の友と相成ったのです。


 


誰の目にも一目で読み取れる文字を描けばよいものを敢えて曖昧な影薄き文字に焼き上がってしまったのだがぜんぜん不満はない。


 


高橋源一郎の「ぼくらの民主主義なんだぜ」を傍らにおいて「NO WAR」と記した手製の茶碗で渋茶を飲む。


偏屈な一徹者の朴念仁のような此のわたしは考え深げにまた一腹すすりながら両の手で此の茶碗を愛しくさするのです。