老いのひとこと

イメージ 1



涼を求めて秘境を探訪するのなら恰好がいいがしがない男はスーパーへ行くのが関の山だ。


近くに業務スーパーがあって此処は数あるスーパーの中でも超スーパー的に格安なのだ。


店頭にトマトが並ぶ、トマトは畑で自家栽培するので殊更必要とはしなかったが値札を見て少々びっくり仰天した。


店員さんが間違えて貼付したのだろうとわが目を疑ったが何度見ても298円としか読めない。


小粒だが真っ赤に熟れて美味しそうだ。


そうだレジで何か咎められたらキャンセルすればよいことだと判断し衝動買いならぬ迷い買いをしてしまった。


家で個数を調べれば何と31個、単価金10円也。


農家のお方は破棄するには忍び難いので捨て値で売りさばいたのでしょう。


わたしはトマトの株を3株有するが目下のところ成熟を待つ青い実の個数が合わせて20個あまり、わたしの保有高より箱の中が多いではないか。


しかし、何と云えども汗の染み込んだ労働の成果が此の有様では割が合わぬではないか。


栽培農家の経営の一端をうかがい知る。


 


それにしても完熟トマトの味は一味違う、はらわたに沁みるくらい格別の味がする。


目下、連日トマトレシピがつづきましょう。


 


本心を隠す事しか知らない腹黒い人よりは


トマト色が染み込んだ赤いおなかの人の方が人が好さそうに思えてならない。