老いのひとこと

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湯快リゾートとか大江戸温泉物語に予約を入れ一族を迎え入れればいとも簡単に事は済む。


或いは八兆屋の一室を貸し切ってもよかったのだが故あって今年は狭い我が家の一室にみなを閉じ込めてしまった。


総勢14名の一族郎党を八畳間に閉じ込めたも同然ではないか。


座卓を二脚置きそこへ家内自慢のおふくろの味に市販の三段重のおせち料理に加えて特注から揚げ、更にくら寿司大皿が二盛りを飾り付けた。


其処へ器の類が散りばめられれば無論収容出来ようはずがない。


 


わたしは見ただけで満腹、直ちに食傷気味におちいる。


 


其の時、此れは親として重大な過失を仕出かしたことに気付いた。


馬鹿げている子や孫を歓待するにしてもほどが在ろう。


此の過食の時代に此の家まで同調する必要性が何処にあると云うのだ。


親としての失策をわたしは率直に認めざるを得なかったが家内にすればそれが出来っこない。


もてなしの気旺盛でこれでもかこれでもかと今を好機とばかりにおもてなし度合いを加速する。


 


此のわたしでーんと控えておればよいものを一人ひとりに目配せしながらあれこれ気配り致せば疲れ果ててしまった。


酔いも重なり宴半ばにダウンしてしまった。


未だ嘗てこのような醜態を演じたことがなかったのだがやはり齢です。


齢には勝てません。


わたしの頓挫後ヒューズが飛び復元不能に陥り正月の真夜中にも拘わらず北電さんに工事依頼を願い出たのだと云う。


それさえ知らぬ御目出度きお一人さんが此処にいる。