城谷川の護岸壁にへばり付くように鉄砲ユリが咲いた。
種が風に乗って舞い降りたか川に流された種が着岸したものか幸運にも発芽し数年かけて成長しお見事開花に及んだものなのだろう。
此の晩秋の期に鞘が熟し変色し始めたので枝切り鋏にて採取した。
既に種が零れ落ちる状態からすれば旨い時期に採取したものだ。
出るは出るはそれは大量の薄っぺらな吹けば飛ぶようなユリの種が仰山採れる。
物の本によれば花が鞘になり種を宿せば其のユリの球根は育たず死滅するという。
自然の法理に従い夥しい数の扁平な風媒種が種族の保存が適うように神様がそんな御智慧を授けられたのでありましょう。