老いのひとこと

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とうとう来るべきものが来たようだ。

違和感に気付いたのが木曜ころかな、でも金曜の夕食は難なく熟せたのに就寝時の歯磨きで異変に気付く。

正露丸を口に含んで一夜を過ごしたが土曜の朝には終に観念した。

来るべき時を迎えたようだ。

いざ、本番に於いても果たして斯くも淡々と迎えられようか。

週明けには抜歯の処刑が下りようぞ。

ペンチで捻じ曲げたような育ちの悪い左下第2小臼歯、此のひねくれ者が良くぞ長きに亘り生き延びたものだ。

世話になったと感謝しながらも親からの授かりものを失うのは矢張りこころが痛い。

お昼に至るやお蕎麦すら噛み切り舌下すら難しい。

エライこっちゃと試しに使わず仕舞いの部分入れ歯を用いれば幾分楽になり昼を済ませた。

月曜日まであと五回の食餌に耐えねばなるまい。

成る程、生きることがこれ程までも至難なる業で在ることを今更のごとく再認識させられた次第です。