老いのひとこと

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本日は事情あって夕刊になりました。

 

 

額新保地内を行けば木香薔薇のアーチ造りで素敵なお家がある。

偶々今日はその家の住人のお方がお庭の草むしりを為される。

少しばかり躊躇したが思い切って声を掛けてしまった。

かましいことを申して若しやお気に障るようでしたらどうぞお断りくださいと念を押しおもむろに一枝所望いたしたくお願いしたいと声を発した。

すると何のためらいもなく木鋏を取り出し応じてくだされた。

日陰に置いてください、巧く活着しなければ又どうぞととても気立て良いお方でした。

早速、五鉢に小分けして挿し木した。

黄金色のアーチをくぐりて旅立ちたい。

皐月のころがいいなあ。

 

数日たつと葉っぱが萎れやがて枯れ行く姿は堪えがたし。

微かながらも生き物の生命力に期待しひたすら根毛の生育に祈りを込めて日夜水やりに精を出す。