老いのひとこと

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遅めの昼を摂り暫しくつろいだ。

所用あって台所へ行きテーブルの前に立てばクラッとめまいが来た。

止まらない足元が軽くなって足がふわふわと浮く。

ヤバイと体を動かそうとするが我が足に体重を全く感じなくなり動けない。

舌が痺れはじめた、しだいに口の中が痺れ唇や頬までもが可笑しい。

此れはマズイと盛んに口を開閉させ筋肉が硬直するのを防いだ。

辛うじて机に手を置いて椅子まで移動しやっと座れた。

首を左右に振ればますますふら付く。

「菊水」を描いた自作の絵が目に入る。

今のところは視力には異状はなさそうだ。

両手も挙がる、ボトルの液体も咽喉を通った。

呼吸は出来る頭痛もない、思いつく症状を紙片にメモる。

文字は書けそうだ。

襖越しに家内がミシンを踏む音がする。

一大事になると思い家内への急報を自制した。

時計が3時半をさす。

30分ほど死線をさまよったことになる。

少しづつめまいが和らいでゆく。

何んとか助かったような気がする。

 

 

未だ嘗てこのような異常事態を体感したことはなかった。

間違いなく年齢を意識した。

 

午前中の労働に起因しよう。

水を補給したはずだが恐らくは熱中症の類だろう。

或いは軽い脳卒中を来たしたのであろうか。

次回には医師に聞いてみることにしよう。