老いのひとこと

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温暖化が急に加速したわけではあるまいに此の暑さは一体何なのでしょう。

我が日日の遍路も重々しく圧し掛かるようになってきた。

加齢に伴う気力体力の劣化も然ることながら何時ものコースがもはや尋常では済まされない。

去年の夏は何とか乗り切ったのにとうとう今年は弱音を吐いている。

行き倒れの醜態だけは絶対避けねばならぬと肝に銘じ軍歌の一節を口遊みながら空元気を鼓舞する。

 

そんな時に、とても素晴らしい金言を「越中富山の反魂丹」の売薬行商人から授かった。 

楽をしようと手を抜けば後々後悔しようぞ、楽せぬ楽こそが遥かに楽々ですぞと教え諭された。

少々の苦痛に厭わず、

折れず挫けずへこたれずにおのれに圧し掛かる多少の苦痛なら其れを迎え撃つ気構えこそ大事けれと優しく諭されました。

本当の楽を求めておのれの人生行路を行脚いたさねばならない。