老いのひとこと

首相会見に思う。

 

山上徹也なる日本人青年が要人を暗殺した。

民主主義に挑戦状を突き付けた恐るべき人物まさに民主主義の敵そのものだと一部報道は喧伝した。

確かに表立っては、山上徹也は極悪非道なる人非人かも知れない。

人命を殺める行為は弁解の余地はなかろう。

 

従って恐らくは、極刑免れること敵わず絞首台が待つだけの身柄でありましょう。

それをおもんぱかる一部民衆が減刑嘆願の挙に出たやに聞くが此の老生とて此れまた然りに思う。

 

彼の行動をば讃美こそ出来ようはずがないが彼を民主主義の敵呼ばわりは出来ないことだと思う。

むしろあの青年は日本の国の民主主義の黎明のとばりを開いてくれた奇跡の人物ではなかろうか。

あの事件が切っ掛けで日本国の民主政治の元凶そのものが問われ糾弾の狼煙が見え隠れする迄に変容したではないか。

見方を変えれば、山上徹也は日本国の民主主義の礎を築く立派な恩人ではなかろうか。

未だ追悼演説ならず国葬問題で日本国が千々に乱れ収拾が付かない。

 

統一教会問題をくまなく洗いざらいに究明し尽くした其の暁には被害者は元より此の加害者をも併せて懇ろに弔わねばならない。