老いのひとこと

又しても同じドジを踏む、当然ながらも割れ物に触るが如く慎重に取り扱ったにも拘らず窯元へ搬入の折にヘマを演じた。

腹が立つやら悲しいやら人生の悲哀を感じる、歳を取りたくは無いが随分と取って仕舞いました。

加賀の郷の高尾村にある簡易なる高床式宮殿の「鵄尾」の部分を破損してしまいました。

 

窯元さんのご好意で此の破片も一緒に素焼きしてくださった、壊れた鵄尾の尻尾に撥水剤を施し本焼きには仲間入りさせて頂くようお願い申しました。

 

此度には幸運にも家型骨壺も剥離を来たさず巧く焼き上がったし気に掛けた小鼓も分解せずに仕上がって呉れて胸を撫で下ろしました。

 

蓮月風の急須弐点には「弁柄」で彩りを施しお化粧して上げましょう。