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法定の事=八相発破その6
次いで最後の工程となる送体へと移ってゆく。
打太刀、仕太刀ともに閉足直立の姿勢から打太刀は仕太刀を最初に立ち会った位置まで送り届ける動作と相成る。
㉓-1
閉足直立正眼の構えから打太刀は左足、右足、左足と3歩前に出てから右足を左足に揃え再び閉足直立正眼の構えに戻る。
此の時に足を前に運ぶと同時にウン、ウン、ウンと呼気と共に気合いを込める。
㉓-2
閉足直立正眼の構えから仕太刀は右足、左足、右足と3歩後ろに下がってから左足を引いて右足に揃え
同じく閉足直立正眼の構えとなる。
此の時に仕太刀は足を後ろへ退くと同時にアッ、アッ、アッと吸気と共に気合いを込める。
其の際には両者の木剣は交刃の姿勢になる。
㉔-1
㉔-2
打太刀、仕太刀共に正眼の構えを解いて剣尖を左下へ下ろし左右の腕は交差する。
次いで剣尖で下半円を大きく描いて吸気と共に両腕を左右に開き水平に伸ばすと同時に左足、右足の順に肩幅ほど大きく踏み出す。
此の時、左手人差し指は大地を指差す。
㉕-1
㉕-2
次いで打太刀、仕太刀ともに左右の足を揃えると共に木剣を右前斜にして構えを解き打太刀は仕太刀を立合いの元の位置まで送ってから打太刀も立合いの位置まで引き下がる。
㉖-1
㉖-2
打太刀、仕太刀ともに両脚揃え右前斜の木剣を正眼に戻して春の演武一本目八相発破は斯くして終わる。