老いのひとこと

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年寄りだから詐欺まがいの勧誘電話には充分に予防線を張って待機していた筈でした。


俺だけは絶対にオレオレには騙されまいと固い信念でおのれに言い聞かせていた筈でした。


ところが何のことはない先方の甘言にまんまと嵌まってしまったも同然ではなかったか。


家内が間に入り電話をガチャンと切って呉れたので事なきを得たようなもので何とも恥ずかしい。


第一ぱそこんもいんたーねっともFHS利用料も何も知らぬ者が弄り捏ね回し操作する。


そこに落とし穴がある。


或る日NTT西日本から電話が入り利用料金5400円が格安料金4200円になる値引き朗報が在ると誘ってくる。


安物買いの銭失いの例えもあろうから石橋を叩きながら対応していたのだが先方の話術に惑わされ遂に住所や氏名等の情報を提供してしまっていた。


すると電話は転送され別機関から同じような確認事項を応答している内にメモを取れと指示が入りわたしの転用承諾番号なるものを知らせてきた。


鈍感なわたしはその時点で漸くはっと気付いた。


噛まされ嵌まっていたのです。


数分後にNTTから連絡電話が来るので此の転用承諾番号を告げろと話し掛けて来た。


その時にわが家内が中に割って入り受話器を握って何か叫んだと思えば一方的にガチャンと切っていたのです。


優柔不断にのらりくらりと応答するわたしに業を煮やした家内はカンシャク玉を落としてくれた。


どうも此れが正解であったらしい。


でも余りいい気がしない。