老いのひとこと

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未だ嘗てこのようなことは一度もなかった。


親戚のものか知人知友の何方かの訃報に接することはままあれど一ときに三件もの事案に接したことはなかった。


吉報ならいら知らず悲報悪報の連鎖にはいかにも魂消る。


其の喪失感はまさにマイナスの三乗倍に膨れ上がった。


此方を立てればあちらと其方は立ちません。


当然のことながら親族を立ててこそ道義に適うことに相なりましょう。


家内の亡き母の妹さんが94歳の天寿を全う為された。


ブドウ栽培に生涯を捧げられた。


夫と共に種なしブドウの普及に人生を共にして歩まれた。


お見舞いのために仮通夜に際し本通夜には枕を共にし葬儀会葬そして中陰まで最後の最後までおばちゃんの最期を見届けました。


 


その間に高校時代の学友お二人の会葬の儀がしめやかに執り行われていたことになる。


片や役所の重鎮としてもう片方は高校にて教鞭を執りし大事な旧友ご両人にはとうとう最後のお暇乞いを為すことは敵わなかった。


 


むかしの頃には鎌で稲を刈り合いながら、また夜を徹して語り明かした仲でした。


伏見台の居酒屋で去年同様今年も盃を重ねてみたかったです。


 
本当に済まん事をしたものだ後刻には彼の世にて必ずやご挨拶に参りますのでどうぞお許しください。
その際には存分に語り合い呑み交わしましょう。