老いのひとこと

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鈴木大拙先生が御年八十三歳の折に此処市立新竪町小学校で児童らにお話を為されたのだと云う。


恐らくその概要でしょうか其の一部が会場に展示されていた。


先生は子らに語られた。


生きている限り過去のことにこだわって生きていても詰まらないでしょうと云われたと云う。


明るい未来に希望を繋げるように生きた方がずっと良い事だと云われたと云う。


当たりの前の事のように聞こえるがさすが大先生おっしゃると全然違った意味のように聞こえるから不思議なのです。


また先生は成績がよかったのでご褒美に「小学読本」を戴いてよく読んだと云う。


アメリカの教科書を日本語に訳しただけの書物ではあったが大拙少年は新しいものを積極的に貪欲に取り入れて勉強なさったのでしょう。


成る程成る程と頷くばかりです。


 


そう云えばあの日「思い出の展示室」にはあの年に大拙先生のお話を伺った思い出話に打ち解けるご年配の方々を数多くお見受け致したのです。


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