老いのひとこと

イメージ 1




孫自慢は犬も喰わぬと思いつつもやはり孫バカの老爺です。


親元離れてあの孫が神戸の港を雄々しくも船出した。


未知の大海原へ漕ぎ出したあの孫が世間の大荒波に立ち向かっていようことか。


自炊と聞いたが食事の賄い恙無く熟していようことか。


 


色んな懸念をよそに孫は待ち合わせの場所へ通り雨の中颯爽と笑顔湛えて現われたではないか。


そのわだかまりのない姿から一切の懸念材料は吹き飛んだ。


しごとが面白くて遣り甲斐があって堪らないと云う。


それも其の筈、学んだ植物病理の農学知識が其の儘活かされる植物防疫のしごとは彼にはまさに天職に等しい。


今は専ら輸出を担当すると云う。


日本製の品々の安全性を担保する重大な任務を帯びる。


地球環境の保全に関わる重大な任務を担うその孫の眼は生き生きと輝いていた。