老いのひとこと

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掛り付けのお医者さんへ薬を戴きに行く。


体重計に乗れば60.4と告げられた。


目盛の読み違えかと勘繰るくらい減量著しい。


64kgを前後した頃に比すればむしろ気味が悪い。


「ずいぶん減りましたね」とか


「よかったですね」のコメントが欲しかったがなかった。


極めてビジネスライクな対応のようであってもそれでよいのです。


採血が始まる。


通常は試験管に1本分で終えるのに今回は試験管に4本分の採血でした。


病院と云えども他人の血液を採取する以上は断わりの文言が在ってもよさそうに思うのだがその病院にはそれなりの流儀がお在りなのです。


自分の生命を担保して戴く以上お任せいたせばそれで良いではありませんか。


帰り際に検査報告書が手渡して戴く。


先生からは「依然として高いですね」のひと言を戴きました。


わたしにすれば最重要案件はヘモクロビンA1Cの数値である。


確かに依然として高いに違いはないのだがほんの僅かながらも努力の成果が覗えられますよ。


もう少し頑張りましょうの一言が欲しかったが軽はずみなおべんちゃらは此の先生には似つかわしくはない。


威厳に満ち満ちた風格溢れるオーソリテイで在られることは能々承知いたすのです。


8.7が8.4に改善され今また8.3まで来た。


わたしはほっと胸を撫で下ろしたのです。