美濃の蝮の異名を持つ斎藤道三の遺言状を読み解くお勉強会でした。
書状を一行ごとに分解し一言一句一文字づつ字解を施しての非常に解り易い授業でした。
戸惑い迷い苦しむ初心者の心情に寄り添う理に適った講義でよかった。
下剋上の世を地で行く蝮のような戦国武将ではあるが死に直面すればやはり人の子胸中のどこか片隅に仏心が潜んでいた様子が手に取るように理解できてとてもよかった。
やはり父新左衛門尉との肉親の情が通う反面凄まじい迄の骨肉相食む争いとが相克し合う実に鬼気迫る書状でした。
若しや此れが道三直筆の書と致せば流石なりと唸らざるを得ない。
ふと東條英機が辞世に当たり口にした「さらばなり有為の奥山今日越えて弥陀の御許に逝くぞ嬉しき」がよぎった。