2021-12-06 老いのひとこと 好き御日柄の日には好い事がつづくものだ。 後谷の清澄な空気を腹いっぱい吸い込んで其れを吐き出すや否や電話が入る。 弟から突然にも耕運機を提供するから今から直ぐに取りに来て欲しいとの連絡が入る。 どうも此れは我が弟キミの日曜菜園から手を引く決意の本格的決断を意味しよう。 軽々しくハイそうでしたか、じゃ戴きますと答えるわけには参らぬ。 かと言って喉から手が出るほどの代物を無碍に断る筋もない。 考えあぐんだ末に暫し借り受ける形にてわたしが保管することを約束した。 地下足袋に履き替え住吉から馬替迄の凡そ2キロの道のりを手押し車に乗せて移動した。 物が物だけに只の買い物とは参りません。 此の齢にして機械化農法に輿入れ致すとは何とも片腹痛しだ。 耕運機押し 嬉しくもあり 嬉しくもなし 歓喜沸かず 歓喜中途半端なり