老いのひとこと

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11月の中旬頃に設営した透明ビニール製の簡易温室に蒔いた源助大根と春菊が漸く二十日ぶりに芽を吹いた。

季節外れの種蒔きではあったがどうも常識を覆してくれたようだ。

其の間霰まじりの木枯らしが吹きすさび

何度も此の侘びしき温室は倒壊したばかりに尚のこと今日の発芽は殊更喜ばしい。

それでも此の若芽たちが極寒の深雪に閉ざされようとも来春の雪解けまで生き永らえて貰わねばならない。

祈る思いでビニールの張替に精を出した。

冬の烈風や豪雪などに負けて堪るものか。

気概新たに胸を張る。