2021-12-11 老いのひとこと 中国・ロシアの専制主義国家を意識して民主主義国を自認するアメリカ合衆国が音頭を取って民主主義サミットを企てたと云う。 香港・ウイグル・台湾・クリミア併合等の人権弾圧問題を殊更顕在化して民主主義の国々は此れらを蔑視の目線で糾弾する。 野蛮行為をみんなで蔑むために百十か国の首脳たちが相集い互いに民主主義を謳歌し合いまた民主主義への自負の念を高らかに誇示し合うのでありましょう。 処で議会議事堂へ大挙して乱入し血生臭い惨事を仕出かしたのは何処の国だったでしょうか。 白人警官が丸腰の黒人を殴殺したり射殺に 至る人種差別が白昼堂々と横行するのは何処の国だったでしょうか。 また森加計桜に忖度・改竄・隠蔽・捏造・虚偽答弁と事欠かない。 議会制民主主義を根こそぎ崩壊させたのは何処の国だったか。 今以って学術会員任命拒否が公然と罷り通る国が果たして民主主義を語る資格があるのだろうか。 何処にも在りはしない。 全く以って笑止千万、片腹痛しと云えまいか。 此の民主主義サミットは非常に烏滸がましくもあり、むしろ分断と憎悪の連鎖を増長させるだけではあるまいか。 そんな危惧の念を抱かざるを得ない。 バイデン大統領が主宰するのは政治色を度外視した地球規模の宗教人・文化人・科学者・アーチスト・アスリート等々が渾然一体となって此の掛け替えのない地球の存続と地球人の活き様を語り合い全地球の津々浦々に発信するようなサミットを構築することではなかろうか。 そうすれば地球上の対立やいがみ合いや戦乱が少しは改善いたしはしまいか。 それでこそ米国大統領の面子が立つと云うことになりはしまいか。