老いのひとこと

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経年劣化と知りながら

破れし儘のわが網戸

我が物顔の夏の虫

秋の蟋蟀飛び込んで

跳ねるは跳ねる虫たちが

自由気儘に遊びおる

破れし網戸の隙間より

眺める満月乙なもの

やがて枯れ葉が舞い込みて

破れし網戸も仕舞いけり

木枯らし吹く日に其のあるじ

何を思いしか神妙に

網戸の張り替え思い立つ

 

 

冬が来て

   網戸つくろう

        人ありき