老いのひとこと

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今どき小糠漬けの漬物を樽に仕込むような御宅は都会の新興住宅地には極めて珍しかろう。

ところが然に非ずして我が家にては伝統の日本の食文化を堂々と継承いたすのです。

白菜のヌカ漬けに沢庵のコンカ漬けと大根の浅漬けの三つが例年の定番と相成る。

塩加減と昆布や唐辛子の味加減は手慣れたものでもう完璧に熟練の域に達した。

しかし何んと云っても傘寿を迎える家内にすれば体力的にも負担は大きかろう。

そんな懸念を余所に家内はてきぱきと体を動かしていたのだが昨日のこと重しを足の上に落としたと蒼ざめながら嘆くではないか。

重しの運搬ならわたしが遣るべきだったとおのれを戒める。

若しや家内が寝込めばわたしの存立が危うくなりましょう。

好き勝手に自由気儘に立ち居振る舞いが叶うのも全て家内のお蔭であろう。

幸運にも24時間経過後に於いて腫れや痛み歩行困難の症状なく安堵する。

アイシングと湿布による応急処置の効果だろうか。

骨折にまでは至らず打撲の程度で済んでくれればとただ只管願うしかない。

 

 

どうも大事には至らず助かり申す。