老いのひとこと

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小糠漬け鰊レシピ―を提供していただいた御近所の水口さんから此の度はうまそいうまずらはぎを三杯もご提供していただきました。
 結構なことです、有り難いことです。
 能登町小浦の港から直送されたキトキト物に違いない。
 ところが此の新鮮な極品をむざむざと無に帰してしまいました。
 折角の人様の好意を踏みにじる行為に及んでしまいました。
 詰まる所は、わたしは「肝和え」の手間暇を忌み嫌いかと言って一方的に蔑ろ致すわけにもゆかず敢えて苦肉の策を講じたのです。
 
不甲斐なくも捌きを知らぬわたしは家内に一任せざるを得ない。
家内の捌いたうまずら君の頭部と肝を含めた臓物の一切合財すべてを別鍋にて酒と醤油味で煮立てたのであります。
当然ながらうまずら君の頭皮は付いたままではありましたが幸運にも食する段にはつるりと其の皮の部分は剥げ落つるのです。
身の締まった淡白な白身の部分は骨までしゃぶって堪能致したのであります。
目玉もエラも柔らかく美味かった。
勿論、胆の味たるや口の中に滑らかに円やかに広がり嫌味なき最高の絶品と相成ったのであります。
これ程の有効なる活用方法はないのだとわたしは自負いたしたのです。
もちろん、本体部分は刺身にこそ成り得なかったがその塩焼きの味たるや比するものなし、淡白で身が締まりとにかく文句なしの絶品でした。