2022-02-10 老いのひとこと 外歩きが適う気力と体力に感謝しながらお決まりのコースをのろのろ歩く。 季節の移ろいを目で愛で嗅覚で味わい耳や肌や触覚で隈なくがめつく感受する。 日差しが在れば雨合羽は脱ぐが雨傘は必携の必需品として持ち歩く。 マンネリ化したワンパターンの典型例、要は用心深くて神経質だのだ。 そろそろ路面が乾き始めたので二足のズックを使い分ける。 雪道は少々重いがハンチングシューズ、雨ならゴミ長靴と単調さを吹き飛ばすには足元に変化をもたらさねばならない。 春到来の気配に誘われて最近には昔用いた登山靴を引っぱり出してみた。 とぼとぼ歩きの年寄りには似付かわしくないが編上げ靴の紐でキリリと足首を締め付けるので気持ちまでもがキリリと締まる。 イッチョライのグランドキング製GORE-TEXを温存したとて始まらぬだろう、それにやっと気付いた。 此の一張羅を履いて天国まで登れはしまいかと目下のところ真剣に試し居る。