老いのひとこと

鼎(かなえ)の2度目の挑戦、スムーズに行くかと思いきやえらく梃子摺った。

一晩寝かせて半乾燥させるべきところ気がはやるばかりに其の日の夕刻に貼り合わせた。

此れは拙いと気付いたが時すでに遅し如何ともし難い荒れ模様。

側面が弓なりに歪むやら接着面が剥がれるやで上を下への大騒ぎ、独り天手古舞を舞っている。

それでも細い紐を宛がい補修作業に躍起となる。

目まぐるしく次から次へと応急措置を繰り返す内に天が味方したらしく何とか体裁が整ってくれたではないか。

これぞまさに「天佑神助」なるものが我が身元に舞い降りたことになる。

ややこしい四本の脚をくっ付け痛々しく集中治療室のベットに横たわり居る。