老いのひとこと

真珠を散りばめたようなエッセイ集「抜萃のつづり」が大変気に入ったのでどれどれ若しや既刊の残部などあれば所望いたそうと厚かましくも図々しく問い合わせをしてしまった。

ところが2週ばかり経てども音沙汰がない、もう忘れかけていた或る日のこと突然宅急便が届き見れば何んと差出人が「クマヒラ」とあるではないか。

先方さんの好意に甚く感謝し自ずと有難味が込み上げる。

随分大量に頂いたものだと開封いたせば此れ又またびっくり、先日読ませてもらった第82号がどっさり十二冊も出てきた。

此れには魂消た、当方の真意が伝わらなかったのだ、言葉足らずであったのだ。

適うものなら既刊の残部が在らば譲り受けたかった次第ながら些か残念に思う

金庫とは全く縁のなき存在にて恐縮至極に存ずる次第だ。

 

そうだ、畑友と陶芸教室の仲間たちが好かろう、またラジオ体操の世話役さんにも差し上げよう。