老いのひとこと

地球がオーバーヒートする異常高温で気が狂いそう、頭がくらくら目元足元はふらふら。

身の危険を案じつつも片意地張って自転車に跨りお勤めだ。

今を盛りに真っ赤に燃えたぎる百日紅にも讃辞を怠る、馬替神・三勇士の英霊・鷹山閣下への呪文も力なく途絶えがち。

地球が焼け付く鉄板の如く石踏みも痛さ熱さがとろりと熔ける。

幸い緑陰の下にベンチあり、一服し瞑想し憩いの一時を貪る。

背中を伸ばして天を仰ぐ、電線と言う人工の障害物の無い本真ものの青空に又或る日は真綿が浮かぶ秋の空に魅入る。

此の今年の異常気象で桜の葉っぱの折角の葉緑素が早くも色褪せくすんでしまった惜しいことをしたものだ。

青と緑と白に陽光のコントラストが美しい此処には茹だる暑さを忘るる緑陰の場がある。