老いのひとこと

             無断掲載

四年振りの校下主催の「長寿の集い」があった。

国際ホテルの大広場に208人が集う、確かに盛況を極めたとは言え75歳以上の該当者1443名の14%に過ぎない数字ならば決して盛大とは申し難い。

取り立てて旧交を改むるような人もなくぽつねんと佇む。

例によって例の如く、主催者・来賓の方々のご挨拶が延々とつづく、よくもまあ無味乾燥な文言を長々と並べ立てられるものかと只々感心するばかり。

余興はハーモニカ五重奏で懐メロが披露されるが今一盛り上がりが十分とは言えず、そんな時会場のあちこちから自然に発生した手拍子が場内に木魂し聴衆が自ずと盛り立てる、年寄りたちの素晴らしい生きるための智慧だ。

余も我を忘れ思い切りよく手を叩いて楽しんだ。

 

瓶ビールで乾杯、さすがに美味い、冷酒も美味い日栄吟醸酒生が活ける、ほろ酔い加減で家路に就く。

九月半ばも過ぎたのにまあ何と残暑が厳しいことでしょうか。