老いのひとこと

小学校の図工室が陶芸教室の実習室になる。

床は合板フローリング材になる,決して固くはないが柔らかくもない当然転倒すれば危険が伴おう。

いわんや高齢者なら事の次第に依れば大事に至らないとも限らない。

先日のこと時を忘れ全身全霊で制作に夢中、立ち姿勢にて作業を進め、やをら席に戻ろうと腰を沈めるが在る筈の板座がない。

あれよあれよという間に万有引力の法則にしたがい我が体は空中を落下し地表に激突したのだ。

尻もちの衝撃をやわらげようと本能的に体を右に捻り右臀部で受け止め背面に伸びたが後頭部を右寄りに避けたようだ。

尻は痛いが頭部には異常なしを瞬時に意識した。

ど真ん中の尾てい骨を防禦しようと右に傾き右大臀筋がわが生命を守って呉れたのだ。

仙骨とか骨盤に損傷あれば緊急搬送沙汰だったと思えばまさにラッキーだった、喜ぶべき出来事だった。

不幸中の幸い、筋肉痛で済みそうだけど大事を取って翌日のお稽古はお休みにした。