老いのひとこと

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先日、名古屋や和歌山でISテロのミニュチア版のような出来事が相継いだことへの感慨を述べました。


 すると、貴重なるコメントを一ついだきました。


 「和歌山の事件の報道(報告)に警察によるの押収物である木刀が掲載されていたが納得いきかねる」


と云う内容でした。


 不幸にして幼き命が蔑にされるという痛ましい事件の凶器そのものではないにしろ証拠物件として押収されたものを何ゆえ以って殊更掲げねばならなかったのか。


極めて不見識ではないかとお咎めをいただいた次第なのです。


 成るほど、そう云われれば当方の落度は否めないかも知れない。


・・・


 


 此の事件の関係者と思しき人物同様此のわたしも素振りに打ち興ずる身なのです。


 邪念や邪推を追っ払う気分転換の意味合いももちろんある。


 片やもう一方、邪心を抱くようなよこしまで嫌らしいおのれ女々しく弱々しいおのれを断ち斬る。


一刀両断にいたす。


 先人はこれをわたしに『非切』と教え給うた。


 素振りは確かに空間打突に過ぎなかろうが真実の素振りは常におのれの非心=あらざるこころを斬っているのです。


 此の事件にかかわる彼の若者は此の真実の素振りを為さなかったし全く知らなかったのでしょう。


 それ故に此の若者が憐れで不憫で仕方がないのです。


 此の若者が真実の素振りを知って居ればあの不祥事は起こるべくもないのです。


 今更どうしようもない、為す術は何もないのだが剣道人の名誉挽回の為あの木刀を捧げてわたしの意を表した次第なのです。