老いのひとこと

イメージ 1


イメージ 2




雨後の竹の子ならぬ雨後のキノコとはあまり聞いたことがない。


先日の事、二三日降り続いた雨上がりの朝いつものようにラジオ体操に出向けば公園の入り口付近に黒い物体がにょきっと顔を出す。


直ぐにキノコとは気付いたが何とも真っ黒で薄気味わるい。


でも見捨てるわけにはいかず遂いつもの悪い癖が出て採取して家に持ち帰った。


ネットで黒いキノコの画像を検索するが余りにも数多く絞り込みができない。


待てよならば自然史資料館が手っ取り早かろうと持ち込んでみたがキノコに詳しい菌類専門の担当者は今日は出勤してないと連れない。


お急ぎならばと鶴来の樹林公園の紹介を頂いたので馳せ参じてみればそのお詳しい技官の先生は白山自然保護センターへ転勤なされたとこれまた情けないことだ。


でも此の際だまって引き下がるわけにもゆかずせっせと白峰を目指す。


瀬戸野の分岐点の手前を左折すれば山腹に白山自然保護センターの建物があった。


早速窺がえば一見するなり此れは「クロハツ」ですよ明快なる即答を頂いた次第なのです。


鑑識家の先生は此のセンターの近辺にもよく見掛けるとのこと少し以前には近郷の方々も好んで採食為されたらしいが一度中毒事故が報告されて以来みなさん今は敬遠されるらしいと解説してくださった。


若し食されるのなら十分熱処理してお鍋で煮沸した方がよろしかろうとおっしゃられたがわたしはやはり食べる気にはならなかった。


 


そこは区画整理中に都市公園として造成されているのでもう三十年は経つ。


この公園にはクヌギやコナラやシイの樹もあるので


「クロハツ」がお出ましになっても全然不思議ではないことを知った。


公園でキノコ狩りとはお目出度いことです。