老いのひとこと


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NHKは衆議院予算委員会を中継なされました。


わたしたちの知る権利に答えてくれました。


テレビもラジオも流れなければ主権者である我らは国政に関し聾桟敷に置かれてしまいます。


だからNHKは難しい政治の世界をわたしたちに具に知らせてくれたのだから有り難いことです。


さすがNHKは公共放送の雄だけあります。


大いに感謝いたさねばなりません。


総理大臣をはじめ全閣僚がご臨席の下うやうやしく予算審議が始まりました。


でも正直申せば与党の議員さんの質問の折は何かしらくすぐったい思いがしてやはり野党の議員さんたちが質問席に立った時の方が緊張感があって視聴のし甲斐があると云うものです。


三分の二以上の安定多数に支えられる安倍総理の政治を弱小野党の議員さんたちが一生懸命にチエックなされる。


或る意味とても健気に映る。


形振り構わず食い下がる。


七名の錚々たる野党議員が午後1時より午後5時すぎまで安倍さんに食らい付いていた。


言うに言われぬ迫力があったし度々劇的場面に固唾をのんだ。


でも残念ながら多くの国民はお仕事の真っ最中テレビを見る暇などあるはずがない。


 


その日の午後7時、NHKのニュースをみた。


確か7時10分過ぎころ安倍総理のお姿が大写しされ陛下の公務軽減を口にされ法制局長官が後ろ押しなされ次いで細野豪志さんが何故生前退位を口にしないのかと質すところで今日の予算委員会審議は終わったのです。


延々四時間のドラマは一二分に圧縮され見るべき箇所は全て等閑に付されてしまいました。


「民はこれに依らしむべし、これを知らしむべからず」という言葉があったはずです。


“ハッとするような真実でもそれを知らしむべからず”の現実をいま知ったのです。


都合のいい情報と都合の悪い情報を誰が峻別すのか。


メデアは何かにおびえ何かを忖度しているのか。




少しおかしい、怖いです。


このようにして、世論が形成されていくのでしょう。