老いのひとこと

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大きく息を吸って



 


インフルエンザ予防接種の予約を入れたので掛かり付けの病院へ行った。


何時になく混んでいる、みなさん注射待ちの御方に違いない。


何の気なしにそれとなく辺りを見渡すと心当たりの人物が居られるではないか。


思い出すまでもなく20年むかしの直属の上司に当たる御方ではありませんか。


格別煙たい程の間柄でがなかったがその間全くの疎遠であったのでこちらからは打ち解けた挨拶も違わず通り一遍の社交辞令で言葉を濁したわけです。


丁度そこへ診察室より入室の案内が入ったので何時ものように血圧測定、体重測定に採血と心電図測定を終えた。


医師からは心電図には異常は有りません、先回のヘモクロビンAワンCの数値はだんだん改善されていますね、もう少しですねと珍しくお褒めの賛辞を頂いたところまではよかったのだが最後にたかはしさん「今回の血圧が175と85でした、少し高いですよ」


「次回も此の数値ならお薬のレベルアップをさせて頂きますのでのでそのつもりでいてほしい」とチクリとお灸を据えられてしまいました。


 


言わずと知れた事、むかしはぴりぴりする上司であったにしろ只今は単なる普通の年寄同士ではないか。


でも、むかしの感覚が自ずと甦りピクッと緊張感が走ったのでしょうかね。


幾ら歳を重ねても青臭いウブな小心者、仕様がない奴なのだ。