老いのひとこと

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今朝の新聞を見開いてほっとした。


よかった何よりだったと安心した。


昨日夕刻に有松交差点付近でちょっとした自転車事故に遭遇した。


目撃はしていない、出くわしたに過ぎないが一人の御方が歩道上に仰向けに横たわり頭を両の手で抱え込むようにして動かない。


目は伏せ意識を失っている。


そこには自転車に跨る高校生が悄然と佇み、通りすがりのお二人の方々が取り囲む。


みな無言だ、問い質すことなくわたしも輪に加わっていた。


程なくして音もなく救急車がやって来て手早く応急処置をし意識を取り戻したことを確認した。


手を挙げさせ指が動くことなども確認していた。


大事には至らないであろうことは素人目には映った。


担架に乗せられ救急車両の中へ収容されたが車は動こうとはしなかった。


恐らくは、警察車両を待っているのだろう。


間もなくしてパトカーが来て取調べ調書を執っているが敢えて傍観者が近寄って耳をそば立てるのもおこがましい。


遠巻きに窺うしかなかったがどうも学生さんは車道に気が取られて前方不注視が原因らしい。


大きい体躯で自転車諸共衝突されればやはり危ない、倒れた拍子に後頭部を路上にぶち当ててしまったのか。


学生さんは家へ再三電話を入れるがどうも通じない。


じゃ学校への連絡はと尋ねれば親を通してやりますとはっきり応答する。


割と落ち着いて冷静さを保っているので安心した。


2台目のパトカーが来て2人のお巡りさんはわたしに近づき身内の者かと聞いてくる。


孫のような年頃の此の子のことを思えば一人にするのは不憫だと応えれば今親御さんとも連絡が付いたのでもうそろそろ此の場を立ち去りなさいと言わんばかりに軽くあしらわれてしまった。


傍観者に過ぎぬわたしは示談の場面にまで立ち会っても仕様がなかろう。


お巡りさんの言葉通りわたしは自転車を押して家路についた。


 


軽微な事故だったので新聞には掲載されなかったのだろうが決して侮れない、侮ってはならぬシビアなご時世になった。


加害者が未成年であっても保護者には想像を絶する莫大な賠償金が請求される事例が幾つもあるやに聞くのです。


何事もなく解決に向かうことを切に望む。


そう祈る。