老いのひとこと

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無作為に抽出された固定電話の番号に問い合わせて各種世論調査が為されると聞く。


予てよりわたしの下にも何故掛からぬのかなと心待ちする矢先にとうとうある日それらしき電話が入った。


当初は在り来たりな一般的な問答であったのだが突如唐突にも衆議院選ではだれに投票するかと諸に尋ねてくるではないか。


わたしはその時直感的にこれはヤバイ不味いことに成るかも知れぬと即電話を切ってしまった。


電話を掛ける方はわたしの電話番号と名前や住所は既定事実、ならばわたしの思想信条わたしの内心が暴かれないとも限らない。


此れは怖いことだと直感した。


若しわたしが就活中の身ならば御身保全のためにおのれを欺いて虚偽の応答を為さないとも限らない。


当たらず障らずに穏便に答える方が得策だと判断するものがいても決して可笑しくはない。


回答を拒否しないまでも御身の保身を忖度したマヤカシ回答を自ずと選択する人たちがいないとも限らない。


森友騒動であれ程世の中が掻き回されてもあの逆ギレ激高記者会見劇を見せつけられても内閣支持率は依然として不動の目盛を堅持し野党の水嵩目盛は増えるどころか情けないことに減ってるではないか。


何んとももどかしい限りだ。


 


 


孫や息子たちが就活中なら猶のこと好からぬことで巡り巡って身内の素行が露呈しないとも限らない。


孫や息子たちに迷惑を掛けてはならぬので静かにしていなくてはならない。


何とももどかしくて窮屈な世の中になったものだ。