老いのひとこと

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何時ものメニューを消化し最後の最後の土壇場で大失敗を演じてしまった。
下半円を終え右左右と三歩退いて直立閉足正眼の構えから刃を右に向け左手は下腹部に置いて徐に身を沈め蹲踞の姿勢にならんとした其の時、どうしたことか集中心が途切れバランスを崩したと思いきやあれよあれよと云う間に背中から後転し我が後頭部をフロアに打ち付け伸びてしまった。

無様な醜態から脱出しようと直ちに自分では立ち上がろうとしたのだがその間の時間経過が気掛かりなのです。

痛みもふら付きも感じなかったので再度やり直し座礼まで済ませ全てを終えた。
その折、以外にも卓球の「いーさん」が気遣って駆けつけて下さったではないか。
異様な音で気付いたが大丈夫ですかと心配そうに覗き込み念を押す。
温かい気持ち正直嬉しかった、此れまさに武士の情けと云えまいか。
館内には20人近いプレイヤーが各自各々のプレーに興じる。

小気味よくラリーのボールが響き合う。

好プレーで歓声が上がる。
一向に構わない、慣れっこで耳に入らない。
ところが丁度その時、一群の中高年軍団が場違いな哄笑雑音を絶叫する。
楽しく愉快に発散することは決して悪くはないが根を詰めて集中するものには少々ぐらぐらと来ていた。
邪な雑念が沸いたとは此れ情けない!
わが身の失態を弁解がましく言訳するな!
1.3キロの木剣が重かったと、此の愚か者めが恥を知れ!
手前さんの行が足りぬだけではないか!
 

“われモッケイにはなりえず”

車、視界、ATM、食事、小散歩、足取りOK。

右手首くるぶしに小さな痛みあり。
何よりもともとリッパなオツムの方が益々心配。