咲きがけの
花ぞ石楠花
山の精
風そよぐ
揺らぐ蕾の
あでやかさ
吾が背戸が
薄紅色に
染まりける
五分咲きの
可憐のままで
侍れけれ
石楠花や
花芽膨らむ
春うらら
咲き乱る
今を盛りに
春の宴
人知れず
咲くは誰がため
春の精